音楽を聞いているとこのジャンルはこのアーティストという象徴的な存在がいると思う。
こと現代のUSオルタナというジャンルに対して私はミュートマスを思い浮かべる。
Mutemathとは
アメリカ出身のロックバンド。もともとオリジナルメンバーは4人だったが、リズム隊の2人が脱退してしまった(ドラムスのダレンキングがいなくなったことが特に大きい)。
素直なロックサウンドになっている。爽やかに進む。ただこのバンドが愛されることはただオルタナ的なロックをしているからでない。このミュージックビデオでも分かるように様々な工夫や実験をしているのだ。
ちょうどよいエクスペリメント
エレクトロ系統の要素を入れたりだとか、リズム隊(ドラムスなどが特に目立つ)がロックバンドとは思えないほどの手数になっている。
Mutemath - Drums Plus Bass [Extra]
サンプリング的な手法を用いている。なおかつそこに曲として、リズムでメロディーをつけるようなアレンジをしているために成立している。
実験的かつ爽快感があるというロックバンドとして調和の取れているばんどであるのだ。そしてバンドとしての演奏能力が高い。王道にいいバンドと言える。
ちなみに先ほどの"Typical"はお世辞にも大規模なお金がかかっているとは言えないがアイデア勝負でグラミーのミュージックビデオ部門にノミネートされた。
ただ、最初にも述べた通りその実験的かつ楽曲の支柱だったドラムのダレンキングが脱退してしまった。
MUTEMATH - Paul Meany - EN 2018
これが脱退後のセッションである。確かに彼の脱退によって軽快な感じは皆無といってもよい。というよりかは、Mutemathの最近のアルバムの”Play Dead"を聞く限り初期のような疾走感というよりかはもっと重みのある曲を作るようになっているため必然ではあるのだが。
私としてはただ、音楽性が変わるという重要な場面をこれから見守っていきたいと思う。