お国柄として日本はポストロックが結構強い。
日本を代表するものでいうとToeやLite、Monoといったところか。
では台湾というと?台湾では確実にElephant Gymである。
Elephant Gymとは
2012年に結成。台湾出身の3人組バンド。インストバンドとして様々なフェス等に出演しており、よく日本にも来ている。
メンバーはTell Chang(Gt,Pa,Sy)、Tif Chang(Ba)、Tu Chia-Chin(Dr,Per)である。ちなみにテルとティフは兄弟らしい。
今迄までにフルアルバムは2015年に"Angle"、2018年に"Underwater"を出しておりそれぞれ魅力がある作品になっている。
ちょうどいいテクニカル
インストで3人組というと轟音で音を埋めるといったこともあるが、彼らはそういうアプローチではない。
曲に対してのベースの比重が大きい。最初のフレーズなどは特にディレイをガンガンにかけているためにそのフレーズが中心となっている。
これがこのバンドの特徴の一つでもある。このバンドはどちらかというとギターが添えられているといったところがある。リズムの部分をドラムスの占める部分を多くすることによって3人でもこれほどまでの広がりを持たせることに成功している。
もちろん演奏がうまいのだがそれが結果的に曲の良さに直結しているところもよいところの一つである。
エスニックさ
大象體操ElephantGym _ 中途Midway【Official Music Video】
この曲はベースのティフがボーカルを取る曲である。普段我々は日本語や英語の曲というものは聞き馴染みがある。しかし中国語の歌はそんなにないのではないか。
彼女の少したるめな歌声と中華の歌詞にエレファントジムならではのサウンドがマッチしてただのインスト以上のものになっている。
彼らは自分自身のものとして音楽を昇華しているのだ。