洋楽というジャンルはない。もちろん邦楽というジャンルもない。だが、レコ屋は洋楽邦楽で分かれているところが多いし、洋楽だけ聞く人や邦楽だけ聞く人という層が確実にいる。特にロックのジャンルに多い気がする。
気持ちは分かる。洋楽を聞く人は邦楽ロックは遅れていると思っているし、邦楽を聞く人はまず洋楽なんか眼中にないというスタンスだったりする。
しかしながらそれでいいのだろうか。ここに隔たりがあったりすることはよいことなのか。
答えはNoである。それも確実にNoである。断言できる。
音楽を聞くという変わり者たち
単純に「音楽」というジャンルが狭くなるからだ。
洋楽は分母が大きいため気に入るアーティストが確実にいる、とか母国語の音楽はやはりすんなり入ってくるだとかそういうこともあるがそういうことじゃない。
音楽というカテゴリー全体で見た話なのだ。
今まではそれでよかった。娯楽がそんなになかったからだ。というより今現在ではインターネットの発達のためにわざわざ時間や労力をかけて音楽を楽しむ人は少なくなっている。
音楽を単に流して聞くという人は多い。でも音楽を趣味とする人とは少し違う。純粋に音楽が好きというタイプでないからだ。
音楽という様々なコンテンツがある中でこれを選んだ人たちがいがみ合うことはよろしくない。
ひいては我々音楽を聞くという行為そのものが音楽そのものに対して悪影響を受けるというのも何とも言えないが。