橋本絵莉子波多野裕文というのは元チャットモンチーの橋本絵莉子とPeople In The Boxの波多野裕文のユニット名である。
2017年にセルフタイトルアルバムの”橋本絵莉子波多野裕文”を発表した。
あえて2年後の今にこのことについて書いてみたいと思った所存である。
薔薇のような
一見ポップソング。橋本のかわいい声とアコギなどの耳にやさしい音楽。何か菜園にいるようなそのような「緑さ」まで感じられる。
すこしおどろおどろしさというか、不穏な肉片は感じ取れるがあくまで王道。そんなイメージを受ける。
その理由としてこのアルバムの演奏は彼ら二人ですべて行ったらしいのだがそのためにシンプルで技巧とよばれるようなものは入っていないかもしれない。
ただ彼らはもともと表現者である。互いにバンドではギターボーカルを担当していることもあり楽曲に対してその後他の人間より伝達する、其の一点に集中するのだ。
消費されない
彼らのインタビューを読んだ際に波多野が新譜とかそういう風にカテゴライズされたくないとのことを述べていた。
2年たった今そのことが少し分かるようになった。今聞いてみても聞きべりがない。流行とかそういうところで戦わない。
いやもっと違う角度でいうと消費されない音楽を目指したということか。もう少し正確にいうと消費できない音楽である。
突飛なことをするのでなくあくまで正統。それこそが長く聞かれることの要因に紐づくのだ。