透明という言葉は無色という意味ではない。透き通っているということであるのだ。
透明感が凄い!であるとかそのような触れ込みで売り出される歌手は多くいる。その多くは裏を返すと印象に残らない人であることも多い。
彼女は確実に透明だ。しかし、無色ではない。
青葉市子とは
クラシックギターとうた。
1990年1月28日生まれ。
2010年『剃刀乙女』発表。
2018年より最新作『qp』と共に日本で30公演、
2019年にEU4ヶ国での公演を行う。
歌以外にもゼルダの伝説「夢を見る島」のナレーションと曲をやっていたり声優なども行っている。
吹いたら消えそうな音楽である。でも決して弱いわけではない。しなやかさと形容するべきなのだろう。
そして影を感じる。ネガティブとかそういうわけではなくより純度の高い黒である。
こういう風に弾き語りのようなスタイルの特徴としてBPMを自分自身で変えられる、というところにあると思っている。全ては自分の責任でやっている。そしてその間に本筋が見える。
きっちりとリズムを刻むわけではなくぬらりと曲が進む。そこに柔さの源がある。
Sweet William と 青葉市子 - からかひ (Official Music Video)
これは、Sweet Williamとの合作である。
全くの異種である。だからこそより彼女の歌が引き立っている。こういうものというのは普通ぶつかってしまいがちだかそうなっていない。
力や能力は誇示するのではなくうまく利用するものなのだと気付かされる。
彼女は確実に無色ではない。透明であり、どこか黒い。