pp響く音

音楽とか自分の経験したこと

岡本太郎にて感じた美術ということ

 岡本太郎美術館に行ってきた。元々岡本太郎はものすごく好きで青山のアトリエなどに入ったことがあったものの、川崎にある美術館には行ったことがなかったので行ってみた。

 

 

 美術というものに対してのイメージがはっきりと付いた。

 

 

 圧倒的な普遍性があった。未来でもなく過去でもなくましてや今のものではない。ただ一つの、変わらないものだった。これを力だとか、エネルギーであるとか、モナドであったりだとか時代によって言い方が変わるだけでずっとあるものなのだろう。

 

 それを目に見える形で見せてくれているのだ。数百年前からある美術作品というのはそれだけ守られる価値があったのだ。

 

 

 

 

 圧倒的なエネルギーがあった。それはまさしく熱であり、運動であり、高揚感であり、これらのどれでもないエンジンである。

 

 本当に力を感じる。そこに血液は流れているのだがぎゅっと縮まる感じ。恐怖と衝撃はある意味で同じなのだと思う。

 

 

 

 圧倒的な生があった。生々しすぎるほどにである。写真とか、そういう目に見えているものを鮮明に映し出すということよりも抽象化していることの方が事実を明示していることもある。

 

 本当に大切なものは目に見えないとサン=テグジュペリは言ったがまさにそうである。創作というものが鮮明にかつ美的に我々に見せてくれるのだ。

 

 

 

 

 美術というものに造詣のない私にとっての唯の戯言に過ぎないのだが、我々が美術というものを触れるべき理由というものを少しだけ分かった気がする。