日によって気分が変わる。そうなると聞きたい音楽も変わる。今日はインディーな気分である。
したがってSnail mailを聞くことになる。
Getty Images/Ringer illustration
Snail Mailとは
アメリカはボルチモア郊外で育った1999年生まれのアーティスト。Lindsey Jordanのソロプロジェクトである。
今までにはEPを2枚、アルバムは「Lush」を一枚出している。これが傑作である。
Snail Mail - Thinning [OFFICIAL VIDEO]
よく新たな人が出てきたときには若干○○歳とかよく言う。確かに年齢を出すとこれからが楽しみになるし目新しさが出る。けど私はこれを聞いたときにそう言う将来への期待とか抜きにして、ただただよいと思えた。これこそが本物なんじゃないのか。
インディーロックなんてやりつくされている。そんなことは百も承知である。
でも新たな音、新たなジャンル、それを追うことがつかれる時だってある。別に流行を追わなくてもいいではないか。こんなに輝く物がそこにあるのだから。
Snail Mail - "Pristine" (Official Lyric Video)
とはいうが、インディーという屋号を世襲はしているものの、そこに彼女のアイデンティティがもちろんしっかりとあるわけで。
私は英語圏の人間ではないから英語をネイティブに発音することはできない。でもバックのバンドに対しての歌詞の乗せ方というのはなにかエンジンが詰まれているかのような、前に進む機動力を感じる。
もっと単語を入れようとしたらこれ以上に入れることはできる。でもあえていれない。途中の"Tomorrow"の部分なんて言うのはのびのび、とても隙間がある。そこが熱すぎず、冷めすぎないぬるさがある。この歌っている恋の歌詞にいいズルズルさを生み出している。
やはり私はこれからもたくさん音源を出してほしいという期待が出てしまう。