何気ないものに人は目を向けにくい。だからこそ見つけることが難しい。
このバンドも何気なくて耳に届かないかもしれない。でもそれはもったいない。
sayonarablueとは
ウツモトカナ （VOCAL & PIANO）
Gen（GUITAR & CHORUS）
川畑大輔（DRUMS）
futami（BASS）
2016年1月、トラックメイカーでギタリストのGen(9en)とピアノボーカルのウツモト カナ、ドラマーの川畑大輔を中心に結成。同年10月、ベースのfutamiが加入し現体制となる。
最近のバンドである。若さが曲から発せられている。
初々しさ。spangle call lilli lineにシューゲらしさやダンスミュージックを入れた感じになっている。
こういう音楽をバンドであえてやろうという試みは面白い。今ならばトラックメーカーで作ってしまう、そういう節がある。
バンドでやることによってそれぞれの楽器のエゴが発生する。それが楽曲の良さだったりまとまりが出なくなったりする場合もあるがそれは起こっていない。
ギターが前に出て弾くことによってエレクトロにバンドの要素が入って生っぽさというのを曲から受ける。
そしてしっかりとボーカルを一つの楽器として使うような作りになっていることで方向性をしっかりと打ち出している。
frostbite - sayonarablue (Official Video)
ただ、今は何というかどちらの要素にも振り切っていないような感覚を覚える。これから先にバンドらしさを出していくのか、ゴリゴリのエレクトロを腰に沿えるのか、mもっとポップに寄せるのか、はたまた全く違う風に進行するのか。
青さという原石をどの様な方法で磨くのか、そこに注目したい。
