pp響く音

音楽とか自分の経験したこと

音楽を作る人 kabanagu

  取り急ぎ。kabanaguの音が聞こえる。

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 Kabanaguとは

 

 Kabanaguをジャンルでいうと主にエレクトロミュージックである。それ自体何の説明にもなっていない。それでもあえて"エレクトロ"と言いたくなる。そんな音色だ。

 

    早く、滝のように流れ込んでくる多量の電子音。私の始めの感想である。しかしただ早いだけでないことにすぐに気づく。ところどころに無音が入ることで早さの中で強弱が生まれ、BPM以上に疾走感を感じられるような作りになっているために始めのような感想をもったのだと思う。 サンプルを張り付けて、そして切り張りしていく。口で言うのは簡単ではあるが形にして曲の中で効果的に作用させるということは難しいのは容易に想像ができる。

 

泳ぐ真似

 2021年4月12日、待望のアルバム"泳ぐ真似"がリリースされている。7曲11分。

 ジェットコースターのような展開である。そしてアルバムを通しても切れ目なくつながっている。もちろん一曲一曲を聞いてもよい。極端に曲の時間を短くしていることで一曲だけでも、アルバム通じても聞けるような構造を取っている。

 更に全ての楽曲でボーカルを取っている。

 特に4曲目にある"果てにて"が個人的には好みである。オートチューンをかけたボーカルに、ドラムや絶妙なトーンのギターから始まる。ここだけ聞くとシンプルに今どきなビートといった感じである。

 しかし次のパートに進むとギターがぶっ壊れたような音階を辿る。ドンドンと音が上がっていく。そして次は倍になったドラムと共に進んでいく。予定調和は許さない音楽。ポップさと共に毒を仕込むあたりがよい。


Kabanagu - Petrichor

 

  この曲は前半の無機質なビートが続く曲調から後半になるとしっかりとしたメロディーが印象に残る曲となっている。前半の部分でのビート主体から電子音がメロディーが所謂サビというやつで盛り上がる。だが、それがイヤラシイ感じではなくスムーズに移行している。そのため単にメロディーを流すより盛り上がりがわかりやすく、そして気分が上がる。

     一つ一つの曲がそれぞれ違う部分で聞くべきポイントがある。新たな曲を聞くたびにワクワクできる。このワクワクが音楽を聴く楽しみの大きな重要なポイントであるのだ。

 

 

 これからもっとたくさんの曲を聞いてみたい、とても楽しみなアーティストだ。